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9LOVEのこと

9をまく SOWING NINEという本を買った。毎日眠る前に、少しずつかみしめるようにページをめくっている。どんな本かということをものすごく簡単に言ってしまえば、憲法9条の素晴らしさを生活レベルで根付かせていくことを目指す人たちの活動記録だったりメッセージを集めたものなのだけど、アプローチの仕方がすごくステキですごいなあと思うのだ。
9条について何か言う=眉間にシワを寄せて声高に訴える、っていうイメージで、これまではそういうやり方がほとんどだったと思う。
だけど「9をまく」に出てくる人たちのアプローチの仕方は、もっと柔らかくて楽しいもの。“9”という数字をキーワードにして、憲法9条のTシャツ「9T」を作ったり、9Tを着て渋谷スクランブル交差点を歩く「スクランブルジャッ9」、沖縄を旅して9条のかけらを見つける「琉9」レポート、世界中の悲しみの場所でロウソ9を灯すキャンドルアーティスト・・・などいろいろな“9”が登場する。そして、世界に散らばるいろいろな“9”を訪ね、「9」本を編み上げたのが「9LOVE」という編者たち。“9”というコンセプトが徹底して貫かれていて、本体価格が999円であることに気付いた時は笑ってしまった。
憲法9条は、まじめな顔してスーツ着て語らなければいけないことではないんだ。かわいいと思うTシャツをデザインして、それを着て街を歩くことのほうがよっぽど自分たちにとってリアルで、身の丈にあった一つの方法であるなあと、思う。
9をまく+Tシャツセット (XS)
私は9T付きの「9をまく」を買いました。日本語・英語・アラビア語で書かれた9条が、“9”の文字を形づくって、背番号のようにデザインされている。生地もかなりしっかりしている。3年間農薬や化学肥料を使っていない農地で無農薬で栽培した綿=オーガニックコットンを使っているのだそうだ。色も、黒の中に紺と深緑が混ざったような不思議な色あいで、嬉しくなってしまった。遊びに行くときに着ていくことはないかもしれないけど、ご近所の買い物とか、近々では奈良旅行でパジャマ化するでしょう。
国レベルでは自分の手の届かないところでいろんなことが決まってしまう。それに対して小さく吠えてみたりするけれど、吠えてるだけじゃいかんのだな、と9LOVEのようなもの見るたびに思う。世の中を少しずつでも変えていくには、アイデアが必要なんだなあ。
by sayacok | 2005-05-29 01:36 | SLOW&ECO
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